入院医療費の削減のために国はコストのかかる急性期病院を減らすとともに、リハビリなどほかの機能を持った病院への転換を進めています。
医療のしくみの変化により病院と患者との間には治るということに関して認識のギャップも生じてきています。
まだ、治っていないのに退院させられたという声はその典型です。
多くの人々にとって、治るとは入院前の状態に戻るというイメージがありますが、急性期病院をはじめ、今の制度では難しくなっています。
急性期では治るは専門的な治療が終了し病状が落ち着いた状態を意味します。
しかし、患者やその家族からすれば、完全ではない状態での退院、ましてや自宅に戻ることには不安があり、病院側はどこまで治療を行うのかを理解してもらい、患者、家族ともに早くから退院後の生活の準備を進める支援が必要です。
回復期リハビリ病院などは地域によって不足していることもあるので、後方病院の空き待ちで入院がのびることもあります。
そのため、早くから後方病院と調整を進める必要があります。
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